

疾患概要
Disease overview
疾病負荷
気管支拡張症患者は、増悪の経験や
QOL低下といった疾病負荷を抱えています
気管支拡張症の疾病負荷
米国の医療保険データベースを用いた調査によると、気管支拡張症患者は2年間の追跡調査で3.9±5.4回(平均±標準偏差)の増悪を経験したと報告されています。増悪を1回以上経験した患者割合は追跡調査1年時点では67.4%でしたが、2年時点では76.6%に増加していました(図1)1) 。
また、気管支拡張症患者の増悪頻度、肺機能低下、入院歴がQOLに影響を及ぼすことが報告されています。スペインの気管支拡張症患者を対象に増悪回数別、入院有無別、1秒量(FEV1)別にSGRQ総スコアを比較したところ、いずれも有意差が認められました(図2)2)。
図1:増悪を経験した気管支拡張症患者の割合(海外データ)


研究概要:気管支拡張症患者における増悪頻度および入院頻度をレトロスペクティブに評価することを目的として、2015年7月1日~2018年9月30日に米国の医療保険データベースに登録された18歳以上の気管支拡張症患者14,798例を対象に、追跡調査開始後1年および2年の増悪の回数を集計した。ベースラインで嚢胞性線維症を有した患者は除外した。
Limitation:65歳以上の患者について一般化できない可能性がある、診断名などの臨床的正確性が評価できていない、など
Flume PA, et al. ERJ Open Res. 2023; 9(4): 00021-2023.より作図【利益相反】本研究はインスメッドから資金提供を受けて実施された。著者にインスメッドから研究助成金等を受領した者が含まれる。
図2:気管支拡張症患者のSGRQ総スコア(海外データ)


SGRQ:St. George’s Respiratory Questionnaire。症状・活動・衝撃の各スコア(0~100)を合計して総スコアを算出する。スコアが高いほど健康状態が悪いことを示す。
研究概要:気管支拡張症患者におけるうつ病および不安の症状と健康関連QOLの関連を検討することを目的として、スペインのCarlos Haya病院に定期通院している14歳以上の気管支拡張症患者93例を対象にSGRQを調査した。また、診療記録から患者背景、増悪頻度、FEV1などを収集した。
Limitation:単一施設における結果である。横断研究である。患者数が少ない。
Olveira C, et al. Qual Life Res. 2013; 22(3): 597-605.より作図
REFERENCES
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Flume PA, et al. ERJ Open Res. 2023; 9(4): 00021-2023.【利益相反】本研究はインスメッドから資金提供を受けて実施された。著者にインスメッドから研究助成金等を受領した者が含まれる。
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Olveira C, et al. Qual Life Res. 2013; 22(3): 597-605.